天使の毛布




「なんでだよ、いーじゃんか!」



「だめだめ、子供だけじゃ入れないの!」



騎士団の敷地に入る、大きな城門の前の衛兵は堅苦しく咳払いをして見せた。



中にはいるには手続きが必要、ということは知っていたけれど、子供だけでは入れないというのは今初めて知った。



「俺たち、ここの団員の弟なんだ!」



「だからって勝手にいれるわけにはいかんよ」



「じゃあ呼んでくれよ、アルファって言うんだ!」



「アルファ?
アルファ・アルコットかね」



「そう!」



「尚更無理だ!」




衛兵さんによると、今は本部の方で幹部会議をやっていて隊長及び副隊長は席を外せないという。



それでは、きっとレインも同行しているだろう。




「誰か連れてくればよかったね」



「俺のブランケット返せー!!」




ナツキは閉まった羽目板の門に大声で怒鳴った。