天使の毛布




アルファは当然クマの存在を知っている。


そのうえで、今日はクマ無いの、と聞いたということは、彼が盗んだのではないと判断していいだろう。


そうとわかれば、もうひとつ彼に聞かなければならないことがある。




「ねえアル兄、昨日外から誰か来たりした?」



「誰かって…お客さん?」



「ううん、えっと…ジン兄とか」



「ああ、そういえば」



アルファは今思い出したというような明るい顔つきで、ポケットから可愛らしい包み紙を出した。



「昨日、ジンくんとれーちゃんが帰りにちょっと寄ってったんだよねついでにクッキー貰ったりなんかして」



はい、と、その包み紙をナツミに手渡した。


中はクッキーと、それからマシュマロも一緒に入っている気がする。



「レイン姉ちゃんも来たんだ」



「うん、雨宿りにね」



そういえば昨日は雨だった。