「そういえば、昼間双子がウチに来たぞ」
「は?
なんでジンなんかのところに」
『なんか』に反応して、ジンはユーインをにらみつけた。
「さあ、ぬいぐるみが無くなったとか、お前盗んだろとか喚いていたな」
アリスがふと顔を上げた。
かと思うと、思いつめたような表情でカレーの皿に視線を落とした。
「でも僕が帰る前に、二人とも帰ってきてたみたいですけど」
「レインが、前にアリスが手芸屋の前でぬいぐるみ見てたって話をしたらすぐに帰ってったんだよ」
「ああ、それでちゃらんぽらんが一緒だったのか」
納得したという風にユーインはうなずく。
「そっか…それで」
アリスは一人なにか呟いていた。
ぶつぶつと思考を続けていたかと思うと、今度は急に立ち上がった。
「ゆーちゃん、これあげる!」
「えええっ、い、いや、ちょ、どこ行くの!?」
「ブランケット返しに行くの!!」
アリスは全速力で走り去って行った。
「聖母だぁ…」
その背中を、アルファが惚れ惚れとした目で見送っている。
「ユーイン、もう一杯くれ」
「小食な隊長さんが珍しいね」
「いやなんか頭にきたからもう一杯くらい掻っ攫っていこうと思う」
「このひねくれっ子」


