「アリス姉ーっ!!」
「きゃああああああっ」
テントの幕を上げると、中にいた銀髪のアリスが尻尾をつかまれて驚いた猫のように跳ねあがり、素っ頓狂な声をあげた。
のけぞった背中に隠れて、布の類がひらりと舞ってなにかを覆い隠したように見える。
「「……………」」
「どどどどどどどうしたののの二人ともいいいきなりりりっ」
「どが多すぎて何言ってるのかよくわかんないよアリス姉」
「あ、あははは…」
アリスは覆った何かをぎゅっと抱きしめている。
大きさは双子の体格とほぼ同じくらいので、以前アルファが使っていた古いチェック柄のガウンがかかっている。
「ねえアリス姉…それ、なに」
「へっ!?」
アリスは慌てたように双子と自分が抱きかかえるそれを見比べた。
子どもより嘘が下手くそな体質で、なにかを隠し通せたことなんて一度もないのだ。


