「よう」
「よう、じゃないわよ、何しに来たの」
「相変わらず可愛くねえ女だな」
ちょっとレインに似ていると、ヒツギは以前から思っている。
無論向こうよりすっと女らしくて色っぽいが、たぶん、彼女から『秘書官』の縛りを解いて感情豊かにしたらこういう感じになるのではないか。
もっとも本人たちに言ってやれば、不仲な二人のことであるからすぐ制裁が下るだろうから誰にも言っていない。
「隊長の命令でこの子らを送ってきてね、じゃー用は済んだんで帰るぜ」
「茶くらい出せって言わないの」
「また今度」
気が強い女は得意じゃないし、もてなされるのも慣れていないから、とりあえずヒツギは早々に去ることにした。
「なによ、人がせっかく」
ユーインは溜息をついてその背中を見送った。


