ー文化祭が終わり、いよいよ受験までわずかになってきた。年があけてすぐに初詣に行き、愛羅と隆二の御守りを買った。隆二も同じことを考えたらしく、聖愛と愛羅に御守りを渡した。隆二が買った御守りの色は、ピンクと黄色いで、小さな毬みたいに丸くて、中に鈴がはいってるみたいで、ゆれるとチリン、チリンと鳴った。



聖愛)隆二、愛羅、御守り買ったんだ。受け取ってもらえるかな?隆二には青で、愛羅はピンクで、私も愛羅と同じピンクにしたんだ



隆二)ありがとう。もちろん、早速つけるよ。俺も買ったよ。聖愛と愛羅ちゃんのぶんをね。ピンクと黄色なんだけど、愛羅ちゃんどっちがいいかな?


愛羅)聖愛、隆二君、ありがとう。私は黄色がいいな。聖愛からは二人同じ色で嬉しい。三人で高校合格しようね。


隆二)どういたしまして、黄色の御守りだよ。



聖愛)うん、同じ色にしたくて選んだの。うん、愛羅約束だよ。



愛羅)うん。約束。