「えり、何一人で悶絶してんの?」
「あ、梓ちゃんっ!」
いつの間にか私の目の前にいた梓ちゃんが不思議そうな顔をしている。
確かにさっきの行動は端から見て変だったもんね。
「ううん、なんでもないよ~」
伊能君の幼なじみの梓ちゃんに伊能君に今朝キスされちゃったんです云々の話は出来ないよ。私は今朝の事を誰かに話したい衝動をなんとか抑えた。
「ならいいんだけど・・・ねぇえり!今日の放課後暇?」
「放課後?暇だけど。」
「帰りどっか寄ってかない?」
「い、行く!行きたい!」
おお!放課後に寄り道なんて高校生らしい!中学は校則で寄り道禁止だったから嬉しいなぁ~
「じゃあ決まり!ミスド今セール中だから行かない?」
「うんうん!」
笑顔で頷くと梓ちゃんもニコニコと笑ってくれた。梓ちゃん可愛いなぁ・・・
「ま、私はえりに聞きたい事たーっくさんあるから覚悟しててね!」
あれ、さっきの可愛い笑顔とは間反対な邪悪な笑顔をした梓ちゃんがいる・・・
「え、聞きたい事?」
「それは放課後までのお楽しみにとっとくわね~」
丁度、授業開始のチャイムが鳴ったから梓ちゃんはそう言うと自分の席に戻っていった。

