先ほどまでの醜態が幻でもあったかのように、 レオは穏やかな笑みだけを浮かべていた。 だが目を見れば、ななに対する底知れない怒りはすぐ見てとれる。 レオは前かがみになっていた体制をスッと戻し、一歩一歩、ドアに佇むななへと近づいていく。 「お前だろう。オレの、大事なコレクションを全てメチャクチャにしたのは…」 「……」 ななはわずかに視線をずらす。 すると、レオの背後に、先ほどまで自分がいたあの研究室がモニターに映し出されていた。