あるモニターを目の前に、 オレは1人佇んでいた。 目の前の画面には、着々と完成に近づきある、新しい人造人間。 あの日の、ななの戦闘能力のデータをまとめて開発した、新しい人造人間だ。 それを見ているうちに、思わず拳を握りしめる。 もう少し、もう少しだ… もう少しで、オレは恐れられても恐れることはない、 力と権力を持った存在になれる。 だが… 今にも高笑いしそうな、歓喜に満ちたレオの表情からは、 ほんの少しの、彼の悲しい過去が見え隠れしていた。 あれは、今から10年ほど前にも遡る-‥