隠された真実を改めて認識し、寒気のような…悲しみに似た感情が全身を覆っていく。 なんて、残酷なことを… 「レオはもう、昔のレオじゃない。権力を手に入れようとはしていても、ここまで卑劣なことをする人じゃなかった。 あの人はもう… あなたたちにしか、止められない。」 「カンナ…」 今まで表情一つ変わることのなかったカンナの瞳から、 涙が静かに流れ落ちていく。