「ふぅ…」 数分後、ようやく血は止まり、蓮の体には真っ白な包帯が巻かれる。 「…んで?」 「はい?」 「お前、何でここへ…」 ようやく落ち着いたところで、蓮が改めて問いかけてくる。 目からは未だ、困惑のような焦りが滲み出ていた。 どうやら、まだ私との再会が、蓮には実感できていないらしい。 「えっと…」 なるべくわかりやすいようにと、ななは今までの経緯を全て話した。