だがななはそれよりも、蓮の胸元に染まる鮮血に目を奪われてしまった。 ヤバい…!! 出血が…!! 蒼白しながら慌てて駆け寄る私に、蓮が口を開く。 「お前…なんで…」 「え…?」 顔を上げると、未だ驚いている蓮と目が合った。 (あ…) -トクン… 久々の、蓮の顔… って舞い上がってる場合じゃなくてっ!! とりあえず止血、止血!! 私はとりあえず蓮をソファーに座らせると、急いで傷の手当てを始めた。