「ハア、ハア…」








間に、合った…









レオから黒竜殺害予告を知らされ、私は死に物狂いで、あのドームを抜けて駆けつけたのだった。








目の前には、無我夢中で蹴りを入れてしまった神崎…いや、人造人間が砕かれた壁の破片に埋もれている。




ここからは足だけが見えるがピクリとも動かない。












「…っ!!」






安心したのも束の間、私は勢いよく背後を振り返った。







「蓮…っ!!」





そこには、まるで信じられないものでも見るような蓮の顔。