「…往生際の悪い男ね。」 神崎の手には、鋭く光るクナイ。 そして… そこには真っ赤な鮮血がポタポタと流れ落ちていた。 「ぐ…!」 蓮の胸元からは、それと同じ色の鮮血がみるみる広がっていく。 「素直に切られていれば、今頃あの女と仲良くあの世へ行けたものを。」 胸元を抑えながら床に膝まつく蓮を、神崎が冷ややかに見下ろす。 「安心しな。 あんたを殺したら、明日にはお仲間さんも1人残らず後を追わせてやるよ。」 「てめえ…」