そこには美しすぎる1人の少女が、 画面の向こうにいる私たちを鋭い目で射抜いていた。 「ひっ…!」 それを見て、1人の部下がイスから転げ落ちる。 まるで画面から飛び出してきそうなくらい、鋭く強い瞳。 彼女の周りには、高機能で造られたはずの人造人間らが、1人残らず倒れていた。 『レオ』 「…っ!!」 画面の中のななが、レオの名を呼ぶ。 静かだが、威圧感と重みのある声色に、その場に一気に緊張が走る。