後ろ手で静かにドアを閉めると、ゆっくりと白い空間を真っ直ぐに歩いていった。 無の空間 そうとは知りながらも、部屋の隅々まで全神経を集中させる。 何も、起きないの…? それともトラップはこの部屋の先から、ってことか…? 結局ドアの間近まで迫っても何も起きない。 (とりあえずこの部屋は安心、かな…?) だが… フッと息をつき、ちょうどドアの1メートル前まで来たときだった。