-今、



私は大きな門の前に佇んでいた。






この建物を、私は知ってる…。








『知らないほうがいい。』




『人造人間を開発しているんだよ。』







ここへカンナと来る途中に見た…






『うわああああああぁぁぁぁぁぁあああああああああ…!!』





耳をつんざくような、悲鳴の聞こえた所。







「……」






目の前には、エスカレーターのところでは見えなかった門が、静かに自分を立ち構えている。