「なんだ? お前の子供じみた自惚れ話を聞いているほど、オレは暇じゃない。」 「1つだけ、聞きたいことだけがあります。」 クルリと体を反転させて、強い視線でレオを見つめる。 「そこまでななの力を賞賛しておいて、なぜ行ってしまった彼女を追わないのですか?」 「…理由は簡単に2つだ。」 言いながら、レオは口元を緩める。 (2つ…?) 「1つめは、 先ほども言ったがあのドームを抜けることは不可能。 どちらにせよ、ななは再びここに戻ってこざるをえない。」