「お前が戦ったときのような普段のあいつは、 修羅の力の10分の1も出し切っていないんだよ。」 「……」 怒りと悔しさで震えながらも、私は押し黙ることしかできない。 初めて闘ったときのななは、 あれは全く、全力ではなかったというの…? ふと負けたときの悔しそうな彼女の顔、苦しそうにあの程度で息を乱していた彼女の姿を思い出す。 あれはどう見ても、あの子の全力だったじゃない…。