「し、しかし…」 動揺する私を、レオは見るわけでもなく、ただ不適に微笑んでいる。 「なあ、カンナ。」 「はい…」 「お前、ななとは一回、闘ってみたんだろう?」 「……」 どうして、そんなことを… 確かに、レオが以前言った「ななの監視役として同じ学校に編入しろ」という命令に快く応じたのは、 修羅の血を引く娘の実力を知りたかったというのもある。 それに対し、レオはただ「勝手にしろ」と言った。