片膝を地面につきながら、再びレオへと視線を向ける。 「ななを、追いますか?」 「いや」 「え…」 レオの返事に私は思わず目を見開いた。 あの先を行ってしまったななを、 放っておくというの…? たった1人のあの子のために、人造人間まで造ったというのに。 そこまで欲していたあの女を突き放すような言い方に、私は思わずレオを見つめる。 レオは未だジッとななの消えたドアをジッと見つめ、ふと目を伏せると私のほうを振り返った。