∮カンナ side∮ 「こ、れは…」 立ち込める煙。 そして部屋の端で一部始終を見守っていたカンナは、驚きでただ目を見開いていた。 パラパラ…と軽い音を立てて、頑丈に造られていたはずの天井が若干崩れていく。 あのレオが、 吹っ飛ばされた…? 修羅の血を引いているとはいえ、この自分にすら勝てなかったあの女が… 「うっ…」 「…!!」