だが、焦りでもう一度カンナの名前を呼んだ瞬間… -ガシャン 「えっ」 私とカンナの姿に反応するように、目の前の扉が開いた。 開いた… 目を見開く私の手を引いて、カンナは動揺することなくその中に入って行く。 ここが、 李亜のアジト-‥ 入って早々、ヒンヤリとした肌寒い感覚と、真っ暗でトンネルのような空間が私 たちを包んだ。 目の前なんて何も見えない。 すぐ前を走っているカンナでさえも。