ポケットからケータイを取り出す。 画面に表示された数字を見た瞬間、思わずげっと顔を歪めた。 視線の先には4:30の文字。 まさか本当に放課後まで寝てしまうとは… 既に夕日は沈みかけようとしてる。 学校の生徒はつい先ほどにホームルームを終えて帰ってしまっていることだろう。 でも部活はこれかららしく、微かにグラウンドからサッカー部か野球部だろうか…かけ声が聞こえてくる。 遥か向こうの校舎からは吹奏楽部の音も…