わたしの質問に、遊は静かに答えた 「君たちには、黒竜にはいってもらうよ」 はあ…? 「拒否権はもちろんなしね」 いぶかしげな顔をするわたしに、付け足すように遊が言った 「マリアちゃんが爽の恋人になっちゃった今、仕方ないんだよ。黒竜に関われば当然他の族にも狙われやすくなる。