「ほんじゃあ後は、そのアジトに潜り込んでパパパッとななちんを奪い返してやろーぜ!」 そんな翔の屈託のない笑みに爽があきれ気味の溜め息。 「そんな簡単じゃねーだろ。…相手はあの李亜なんだぞ?」 「翔、お前アホだろ。」 「う、うるせえっ!!」 爽と蓮の容赦ないツッコミに翔撃沈。 「まあ…オレたちが堂々と真正面から行って勝てるほど、甘くはないだろうね」 遊が考え込むように顎に手を当てた。