「カンナ…」 名前を呼ぶと、彼女は静かに未だ横になる私を見る。 「あんた、強いんだね…」 悔しいけど、現実… カンナは私の言葉なんて聞こえなかったように屋上の入り口へと歩いていく。 「また、放課後に。」 それだけ言い残し行ってしまった。 ちくしょう… 「修羅に勝ったんだから、ちょっとくらい喜びなさいよ…」 そうすればちょっとは気が楽になるというのに。