ピンポーン‥


「すみませ―ん。」


今日もあの人の声がする‥


「春美、大丈夫か。」


その声は私が唯一、友達って呼べる人


「もしそうだったらさ、会ってまた二人で沢山話しよ~ぜ」


それは翔くんこと“松田翔一”だった


「ごめんなさいね翔一くん、春美は相変わらず部屋から出ようとしないの」


庭で花壇の手入れをしていたお母さんがそう言った


「そうなんですか‥じゃあ、また来ます‥‥」