「アンタが未来の街を歩いたら、きっと区別できないと思う。それくらい性差がないのよ」


「女みたいな男がたくさんいるってわけか」


「それが何を意味するかわかる?」


「さあ」


「スポーツマンが絶滅の危機に瀕してるってことよ」


「未来の男はスポーツしないのかよ」


「うん。外で体を動かすことより、美容院やネイルサロンで小奇麗にして、友達とカフェでキャラメルマキアートみたいな甘いドリンク飲みながら駄弁って、ダイエットや美容の情報交換するほうが好きみたい」


「気持ちわりーな」


「つまり、マモルみたいな男の子って貴重なの」


「だんだんわかってきた」