未来GIRL

チカチカと光るチョウチンが薄暗い病室を照らす。


「良かった・・・」


自分が一命を取り留めたのと同じくらいホッとした。


「ありがとう。マモル」


「どういたしまして。これで胸を張って未来に帰れるな」


「そのことなんだけど・・・」


ミチルが急に表情を曇らせた。


ノボルを抱っこすると背中に手を伸ばし、栓を開けて空気を抜く。


そして言った。


「大切な話があるの」