未来GIRL

「ここは兄弟島じゃないわ。鬼瓦島よ」


「どうやって?」


「アンタを乗せて船でここまで来たの」


「よくそれまで身体がもったな。オレ、もう死ぬかと思ってたよ」


「未来の医療を甘く見ちゃいけないわ。毒蛇に効く特効薬を安く市販してるの。それを持ってたから」


「そんなことより、アレ、どうなった?」


「チョウチンモモンガね。はい。この通り」


ミチルはそう言って枕元にカゴを置いた。


その中に奴はちゃんといた。