その日、ミチルはかいがいしく看病してくれた。


おかゆをフーフーして食べさせてくれたり、汗を拭いてくれたり、トイレに行くときは身体を起こしてくれたり。


まるで嫁さんだ。


未来の風邪薬は効果覿面で夕方にはすっかり回復した。


もう大丈夫と言って起きようとすると
「寝てなきゃダメよ」と顔をはたかれた。


優しいんだか凶暴なんだか、まるでわからない。


ノボルが慰めるようにオレの顔を舐めた。