「は?来栖?嫌いに決まってんじゃん!あんな奴。うざいし」


 
「ハハッ!まじかよ!お前はっきり言うよな。近くに来栖がいたらまじ可愛そうじゃん!」







     









           ・・・え?


みなさんこんにちは。私、来栖怜(kurusu・rei)は親友の夏目とファーストフード店に来てます!
そして、後ろの席には大好きな君とその友達が座ってる。


あ、つけてきたわけじゃないじゃないですよ?偶然ですッ。




で、さきほど衝撃の話を聞いてしまいました。




    

去年の夏からずっと好きだった君の口から「嫌いに決まってんじゃん!」という言葉を。





「そっか、嫌いだったんだ。少しぐらい脈あると思ったんだけどな・・・・・・」


 
 笑顔で喋ってくれてたし、いろいろ手伝ってくれたりしたから少しぐらいは脈あると思ってたんだけど、違ったみたい。  








「怜、大丈夫?ずっと好きだったもんね・・・。って!!ちょ、ちょっと泣いてるけど・・・。お店、でよっか?」




「え?泣いてる?そんなつもりなかったんだけどな。うん。お店出よう・・・・」




「よし、でよっか。 」



     
  そう言って二人はお店を出た。








 私、泣くほど好きだったんだな。君のことが。







 「ごめん、夏目。帰るね・・・バイバイ」



 「えっ!う、うん!バイバイ。辛かったらメールしてよね?」