「俺は始めからずっと惹かれてた。俺、こういう気持ち、慣れてないけど・・・・・めっちゃ・・・・・嬉しいな」


抱きしめたまま、お前の髪をそっと撫でる。


柔らかくサラサラした感触は、俺の感覚を麻痺させる。


俺じゃないような俺・・・・・。


お前を見ると、お前といると、いつも感じるんだ。


俺にあった感情を、新しい感情をこうして実感させられる。


「あたしは怖かった。高波君を好きになるの・・・・・でも」


「でも?」


「自分の気持ちに逃げちゃいけないって、逃げたくないって思った。好きな気持ちをごまかしたくない」