俺は黒船☆お前の鎖国を解いてやる?!

慣れない東京。


父も母も、そしてあたしも、バタバタと忙しく新しい生活が始まった。


家から学校までは歩いて10分ほどだ。


前の学校とは比べ物にならないくらいカワイイ制服。


大きくて真新しい校舎。


緊張しながらも、担任の先生に連れられ教室へと入った。


『2年3組』


教室はガヤガヤと騒がしかった。


担任の男の先生は大きな声で、


「さぁ、席につけよ。転入生を紹介するぞ」


と、言った。


一斉にあたしに向けられる視線。