しばらく校庭を見ていたら、


後ろから優太に思いっきり頭を叩かれた。


「よ、イケメン流星~!何見てるの?」


サッカー部の優太はタオルで汗を拭きながら、


俺の視線の先を見て、ニヤっと笑った。


「はぁーーーーん。なるほどね。香織ちゃんか」


「な、なんだよ。お前、練習さぼってんじゃねぇよ、バ~カ!」


「あ?俺?今休憩時間だもんね。若菜が言ってたけど、香織ちゃんってさ、相当お前のこと嫌ってるみたいだな。なんか男嫌いらしいよ。いくら流星でも、香織ちゃんはちょっとハードル高いかもよ」


「俺のことが嫌い?男嫌い?」


なんだそれ?