帰り際、校庭に視線を向けた。


あいつは部活を見学するって言ってたな。


何部に入るつもりなんだ?


どこにいる?


『ねぇ、高波君ってばぁ・・・・・』


あいつはどこだ?


『なんか考え事?どうしたのぉ??』


俺は何故、考えてる?


東条香織のことなんて・・・・・


考えればと考えた分だけ、ムカつくだけなのに。


『もう!!高~波~君ってぇ~!聞いてるの??』


横で俺のことを呼ぶ女の子の声に、


フッと我にかえる俺。