さっちゃん




それがなにか見ようとしゃがんだとき、力を失った先輩が倒れた。



電灯が、先輩の上半身をてらす。



「えっ…、せんぱ…、首がっ…、なんでっ?…先輩。」


薫枝は、あまりの衝撃に腰を抜かし、ペタンとそこにすわった。


じわじわと先輩の真っ赤な液体が薫枝のところに流れてくる。



薫枝はそんなこともきにせず、先輩の頭を両手で大切そうに持ち上げ、初めてのキスをした。


「瑞樹…。生きてるときにキスしたかったなっ。」


薫枝は、男の首を抱き締めた。