それから数日がたったある日。



薫枝は進路について、先生によばれ遅くなった。



暗くなった学校は薄気味悪く、薫枝はなかなか教室からでれないでいた。


「先生ぇー。あたし怖いの無理なのー。ねぇ、家まで送ってよぉ…」


「なにいってるんだ。白瀬の家はすぐそこだろ?玄関までいってやるから、後はなんとかしろ。」



担任は、やれやれとため息をつき、重い腰をあげた。