「欲しいものなー…。」



そうやってまた
脳裏をかすめる人物を
振り払い、



「最新刊のエロ本だぁー‼」

「勇気ならそうくると
思ったー‼」



俺は翔達に飛びつき、
馬鹿の仲間入りをした。

5月の風は
そんな俺たちを
笑うかのように吹き、
緑の木の葉を揺らした。