「たまには本借りてねっ。」 「あー…はい。 いつになるかは分かんない すけど。」 と、平然に答えたけど。 名前を呼ばれただけで、 なぜか心臓が飛び上がりそうに なった。 女に名前呼ばれただけだぞ? いつから俺はこんな 女々しくなったんだ? キモいキモい、 自分かなりキモい。 おれは心の中で 今のは軽くなかったことに した。