ここだ…。


6組。



「美羽?なにしてんの?

入るよ~!」



「あ、うん!」



"ガラガラ‼"



"ざわざわ"



『わっ!なに~!

あの子たちすごい可愛い。』


『やべぇ。俺、左の子。

小っちゃくてほわほわしてる子、

まじタイプ!』


『いや、俺は、右のスタイル抜群の美人な子がいいなぁ~!』



ん?なんかざわざわしてる…



わーん。



やだよ~!



「あ、愛希ちゃん。

なんか見られてない?」


「大丈夫よ。

悪いことは言ってないから!

さ、席はどこかな~?」



つ、強い。


でも、愛希ちゃんが大丈夫って言うなら


大丈夫か、な?


あたしも席探さなきゃ!


「美羽~!

席あった?」


「んーと、

あ、あったよ!

真ん中の列の1番後ろ!

愛希ちゃんは?」


「あたしは、

美羽の左隣なりの列の後ろから2番目!

美羽!近いね!」


「うん!よかった!」



「あ、先生来たみたい。

席つこっか?」


「うん!」