…★クリュside★…

只今真っ暗真夜中真っ只中。


眠れない。


俺はぶっ倒れてから4〜5時間眠っていたらしく、
眠れない。


寝よう寝ようと思っても目が冴えていくばかりなので、一度部屋の外に出て散歩でもしてみることにした。


「……」


すると、部屋を出てすぐの共有スペースに置かれている長いソファのはしっこに、窓の外をぼーっと真顔で見つめるセルを発見した。


俺が近づいても一向に気づく気配がないので、トントンと軽く彼女の肩をたたいてみると、ビクッ!とその肩が跳ね、俺の心臓まで驚きで跳ねた。


真っ赤に充血した目を大きく瞬かせてこちらを見るセルは、眉が心なしか下がっていて困ったような顔に見えた。