犠牲者…… 「それってさっきの殺されてた人たちみたいな…」 なぜか言葉が途切れた 彼の目から笑顔が消えたからだった 「そうかもね…」 ポツリとそれだけつぶやいて振り返った 同じく私も振り返る 2人してたくさんの本の山に向かい合った 「そんなことよりも今は勉強が優先かもしれない」 再び微笑んだ彼 「改めて…ナノだ。よろしく」 差し出された右手を握った 「レイチェル=ヴィレスです。よろしくお願いしますっ」