すると後ろから足音が聞こえてきた


「なに?レイルまだ顔洗ってないの?」


「ソルテ…」


まだ洗ってない…それなのに頬が濡れてるのがわかった


「あ、まだレイルさんは怒ってるんだっけー?」


ホントに意地悪そうな顔で笑う


「お…怒ってますよ…っ!ものすごく!」


大声を出しながら下を向いて涙を拭く


「あははー。もう許してくれてもいいじゃん?僕に出来ることなら何でもするからさっ!」


……………なんでも?


このとき私の中に一つの考えが浮かんだ


「なら…1つ頼みがあります…っ!」