「……これからもいろんな人に迷惑かけるかもしれないですよ…」


「だとしても、俺はレイルに生きていてほしい。」


「………っ」


その言葉が単純に嬉しかった


「…はぁ…っ…う…っ」


呼吸が荒くなる


「大丈夫。」

過呼吸気味の私をナノが抱き寄せた


「私…生きていていいんですか…？」


「あぁ。」


涙が相変わらず止まらない


だけど今度のは悔し泣きじゃなくて嬉し泣きということが感覚でわかる


ママには届かなかった言葉

伝えられないという後悔にならないよう口に出した


「…ありがとう。」