「別に来るか来ないかなんて俺の勝手だろ」



俺は由樹の手を払いのけると、もう決まっているクラスわけの表を見た。




「あ、玲於ね、私を一緒だよ」



由樹は俺が自分の名前を探す隙もなく言った。



「まじかよ…」


これで今年で由樹と同じクラス8年目。



さすがに飽き飽きしていた。


「てか、玲於また動物かなんかさわってきた?すごい匂いするよ?」




「だから、動物園でバイトだって言ってんだろ」



実際は違う。

俺の元々のライオンの匂いだ。
だが、そんな事は由樹には言えない。


だって、こいつは動物が嫌いだから。