桜が舞う季節。

今日、俺は高校に入学した。



俺は運動は出来るが頭が悪い。


高校に受かったのだって、私立高だから金出して入っただけだ。





「玲於ー!」



俺の名前を呼ぶ方向を向くと、幼なじみの由樹が走ってきていた。




「もう入学式おわっちゃったよ!今更来ても遅いよー」



由樹はそう言うと俺の背中をバンバンと叩いた。