君が、教えてくれたこと。~ボールに込めたmessage~

お母さんから掛かってきた緊急の電話に気づいていなかった。

だから、ようやく気づいたのは、試合の終わった後だった。

中学最後の大会。結果は、5対6で負けてしまった。

でも、自然と涙は出なかった。

そんなことより―――――



嫌な予感を覚えつつ、掛け直す。

その時、耳に流れてきた言葉。

『オトウサンガ、アブナイ―――』

ケータイを片手に、慌てて試合会場を飛び出す。