君が、教えてくれたこと。~ボールに込めたmessage~

ようやく姿が見えた途端、あたしは野球部に幻滅した。


………茶髪!!?



正体を見せた彼は、いかにもチャラ男のような風貌で。


しかも上は派手なのに、下はユニフォームというミスマッチぶり。



(ホストか………)


なんか……正直、引いた。ドン引き。


「……ん?君、誰?」


彼はおもむろにあたしの前まで歩み寄ると、まじまじと眺めてきた。


「ちょ……ちょっと……」


そして何故か、あたしの体は部室の奥にまで追い込まれている。


当の本人は「お、壁ドンか……初めてしたわ」とかなんとか言いながら、あたしの頭の横に手をついた。